シロナガスクジラ…画像、写真、動画、生態を紹介

和名 シロナガスクジラ(白長須鯨)

英名(Blue Whale)
学名 Balaenoptera musculus
分類 クジラ目 ヒゲクジラ亜目 ナガスクジラ科

シロナガスクジラ(白長須鯨)の『長須』とは、 江戸時代のセリフで『長身』の意味で、 水面に浮かび上がる際に、水上からは『』く見えることから
この『和名』がつきました。

青みがかった灰白色の体から英語圏では、 シロナガスクジラ
ブルーホエール』と呼ばれています。
白っぽい巨体が海面では青く見えることから、英語では『ビッグブルー』とも呼ばれています。

シロナガスクジラは、地球上に存在したあらゆる哺乳類の中で最大の種

『大きさ比べの図』のページが開きます。大きさ比べの図→ シロナガスクジラの大きさは、
体長20〜30メートル
体重100〜160トン

シロナガスクジラの成体は、雌(メス)の方が雄(オス)よりわずかに大きく
通常はメス27メートルオス25メートルです。
尾ひれの幅は5.5メートル〜6メートルくらいになります。
子の出生時の体長は6〜7メートルです。

『最果ての島 サウスジョージア島』のページが開きます。 今までに知られる最大(最長)のシロナガスクジラは、1909年にノルウェーの捕鯨船がサウスジョージアの 解体場に運んできた雌で、33.6mでした。
サウスジョージア島の画像を見ると、かなり寂しい感じの島です。

スポンサードリンク

シロナガスクジラの頭部は、尖っています。

シロナガスクジラの頭頂部には、2つの噴気孔があります。

シロナガスクジラの背中の後方には極端に小さい背びれがあります。
この背びれの形や、付近の模様から個体識別を行うことができます。

シロナガスクジラの細く長い胸びれ。胸びれは比較的短く先細で、下側は白か白っぽい色です。
尾びれは広く、横に広がった薄い三角形で、中央部にV字形の切れ込みがあり、後縁はスムーズです。
尾ひれの幅は5.5メートル〜6メートルくらいになります。

『ダイブするシロナガスクジラの動画、画像、写真』のページが開きます。 シロナガスクジラの体表は淡灰色と白のまだら模様で、
のどから胸にかけては白い模様になっています。

シロナガスクジラはグレイ、いぶし銀のような光沢と斑があり、実に美しい。
遠くから水中にいるのを見ると、ブルーに見えます。

やはり、言葉で説明するより、画像を見るほうが何倍もよく解ります

シロナガスクジラの主食は、小さいオキアミ類

のどの表面には60本程度の畝(うね)があります。
シロナガスクジラは、主食であるオキアミを捕食するときは、周囲10メートルもある大きな口を開けて、 この畝(うね)が広がって大きなのど袋をつります。

『くじらひげの絵』のページが開きます。 シロナガスクジラの食事は、大量の海水ごと主食のオキアミを吸い込み、「くじらひげ」を使って、オキアミを濾しとります。
成体では一日に4t程度のオキアミを捕食します。
最近の研究ではイワシも捕食する事が分かっています。

シロナガスクジラ赤ちゃんは、体重が1日に90キロづつ増えていくという、猛烈なスピードで成長していきます。

ウネス(畝須)は15番です。

ウネス(畝須)
 ヒゲクジラの下あごから腹にかけて見られる
 縞模様の肉。
 くじらベーコン の材料となります。

 ウネス(畝須)は、右図の15番です。

シロナガスクジラは、全海域に生息し、広い外洋を両半球の

赤道域の熱帯から極域の極海まで地球規模で回遊しています。

シロナガスクジラの多くの個体は、
はオキアミが豊富な高緯度海域の北極海・南極海を回遊し、
には低緯度海域の熱帯または亜熱帯で繁殖を行います。

繁殖期や子育ての期間を除き、基本的に単独行動します。
餌場では、大きな集団でいることもあります。

日本近海では、アリューシャン列島南側から台湾方面にかけて分布します。

シロナガスクジラは10歳くらいで性的成熟を迎え、

メスは2〜3年ごとに出産します。

夏に交尾し、妊娠期間は約11ヶ月。体長約7mの子どもを通常1頭出産します。
授乳期間は7〜8ヶ月。

シロナガスクジラの寿命は、人類を除くと哺乳類としてはずば抜けていて、軽く100年以上は生きると言われています。
もっと長生きのクジラがいました。→

最も大きな鳴き声をあげる動物です

シロナガスクジラの声は低周波で、音量は180ホンを超えることもあります。
鳴き声は、30秒以上続くこともあります。

シロナガスクジラは、この鳴き声により、個体間のコミュニケーションを行っています。
穏やかな海で何百km、海流にのったら何千kmも遠くまで聞こえるかもしれません。

シロナガスクジラは、聴覚には優れますが、視覚と嗅覚には鈍感なようです。

『シロナガスクジラのほか、たくさんの声』のページが開きます。

文字や数値では実感がありませんが、実際に聞くとよく解ります

シロナガスクジラは、時速30キロメートル以上で泳げます

最高で時速48キロにも達します。
昔は、このスピードが彼らを守りました。
さらに比較的潜水力もあり、500メートル程度は潜れるようです。

スポンサードリンク